新しい「公」をアップデートするのは「人と人」「地域と地域」の新しい交わり~会津と人が繋がる夜~

1月29日(木)、会津価値創造フォーラムが主催する「地域×人×コンテンツ×体験の新たな可能性 ~官民連携による会津の地域課題解決に向けて~」(共催:総務省、株式会社Public dots & Company)が、渋谷区のSHIBUYA QWSで開催されました。イベントは、官民や地域のボーダーを超えて活躍するパネリストが官民連携のこれからを模索することを目指して、西会津地方で活動する会津価値創造フォーラムの取り組みや、福島県会津地方の活動を通じて、新しい「公」作りに挑戦する会津のみなさんの様子が伝えられました。

会場には定員の30名を超える参加者が集まる大盛況のイベントとなりました。後半のトークセッションでは、会場からも多くの質問も飛び出し、登壇者と参加者との双方向のやりとりも交え、これからの官民連携を会場全体で考える機会となりました。

イベントページ
https://aizukatisouzouforumshibuya.peatix.com/?lang=ja

登壇者
箕浦龍一 氏 総務省
伊藤大貴 氏 Public dots & Company 代表取締役
菅原直敏 氏 福島県磐梯町最高デジタル責任者(CDO)
藤井 靖史 氏 会津大学産学イノベーションセンター 客員准教授
鈴木孝之 氏 福島県磐梯町職員/日本ジョセササイズ 協会会長
矢部佳宏 氏 一般社団法人BOOT代表理事/西会津国際芸術村ディレクター
澤尚幸 氏(オンライン参加)一般社団法人Community Future Design代表理事・西会津町エグゼクティブ・アドバイザー

地域××コンテンツ×体験が大切。

イベントではまず共催の総務省から参加された行政評価局総務課長の箕浦隆一さんが挨拶。

箕浦:「人口減少」や「高齢化」など、地方は暗いニュースばかりのように思われますが、地域には他にはない多様なコンテンツが存在しています。コンテンツを生かした地域活性化はこれまでも行われてきましたが、どうしても東京で手にしたり口にしたりする機会ばかりでした。これからは、もっと地域に足を運んでもらった地元の人と交わったり、体験したりする触れ合いがこれからの地域活性化の鍵になってくると考えています。

本来「公共」というのは私たち一人ひとりのものなのですが、いつの間にか行政サービスとして捉えられるようになってしまいました。そんな変化が起こりつつも、今回登壇される皆さんがそれぞれの立場で取り組んでおられるのだと思います。

会津地域全体で地域の未来を考える「会津価値創造フォーラム」

箕浦さんに続いて、今回のイベントの主催である会津価値創造フォーラムの矢部佳宏さんが登壇。一緒に活動する会津大学の藤井靖史さんと、この日は広島県福山市からオンラインで登壇した一般社団法人Community Future Design代表理事の澤尚幸さんの二人が加わり、三人のやりとりも交えながら、活気づく会津価値創造フォーラムの取り組みを紹介しました。

矢部:2011年に発足した会津価値創造フォーラムが目指すのは「学びの場の創出」です。会津の価値を分析して、創造して、ビジネスモデルを構築していくことを地域の中で取り組んでいます。目指しているのは、官と民とで作る「次世代の公」です。

藤井:最近では会津地域内外の企業も関わり始めています。会津地方は愛知県よりも面積が広く簡単に集まることができないので、オンライン会議も活用しながら、自分たちができることから始めています。

矢部:「公」というと「行政の仕事」と考えがちです。地方自治体の「自治」という意味から転じて、いつの間にか、行政からサービスを受けることのようになってきていますが、会津地方では昔から今も変わらず、「公」の部分を住民も担うという意識が根強いという特徴があります。

:次の未来の公は、地域の人々が一緒に考えていかなければならない課題です。封建的で古い社会である会津にテクノロジーが介在することで、徐々に面白くなってきています。

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