【連載】アフターコロナ深圳レポート
近年中国のデジタライゼーションやイノベーションは、日本でも注目を集めつつあります。特に2016年頃から3点について中国の変革が語られることが多くなりました。
世界最速で成長した深圳市、一帯一路の重点都市である広州市といった都市経済圏を中心にした分析。テンセント、アリババ、バイドウいわゆるBATといわれる中国のデジタライゼーションの巨人たちの分析。最後に中国全土でベンチャー企業やイノベーション企業の創業者である創客を主軸とした分析。皆さんもどこかで耳にしたことはあると思います。
(画像引用元‐https://asiatimes.com/2019/12/china-racing-to-launch-digital-currency/)
その一方で表面的な技術や事象が語られることが多かったのも事実です。特にイノベーションにおいては広東省深圳市などが取り上げられることが多くありましたが、14億の国ではほかにもイノベーションの核となる地域も成長しつつあり、キャッシュレス経済の意味合いや情報化の進展についても一面で語られることが多くありました。
(日本の報道でも取り上げられた、BAIDU、ALIBABA、TENCENT、画像引用元https://digiday.com/media/inside-chinas-triopoly-baidu-tencent-alibaba-dominate-market/)
今回中国広東省の現地から、中国の変革について個別の事象と社会システムをご紹介させていただきます。社会背景を理解することで日本との対比比較や、中国の変革について皆様がご自身の知見を備えたうえでのご比較が可能になると思います。PdC様とは以前より日本でのイノベーション理解促進の活動を以前から協業で行わせていただきました。現地の状況を日本の皆様がご理解することで、日本社会のより良い変革について、考えるきっかけになれば幸いです。
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アフターコロナ深圳レポート(1)~14億人を救った中国ソーシャルアプリ~
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- 国民をつなぐ情報ネットワークの重要性
- 14億の国で生きる情報ネットワーク
- SNSによって支えられた新型コロナウィルス騒動下の中国
- デジタライゼーションは一昼夜にしてならず
アフターコロナ深圳レポート(2)~社会を変革するデジタライゼーション~
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- 人類史上最大の隔離措置
- デジタル化が覆っていた中国社会
- 新型コロナウイルスがもたらした、社会生活全体のデジタライゼーション
アフターコロナ深圳レポート(3)~社会生活消費面でのデジタル化~
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- 中国におけるEC市場
- EC市場の第二次成長期
- サービス形式の変化とデジタライゼーションの複合化の試み
- ユーザー目線のサービス改善に向けて
アフターコロナ深圳レポート(4)~中国の社会課題を解決する先進テクノロジーの数々~
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- 異なるビジネスモデル/技術と日中共通の課題の不在
- 社会全体での実験と取り捨て
- 応用とその発展
- 日本社会でいかに技術革新/ビジネスモデルをとらえるか
アフターコロナ深圳レポート(5)~イノベーションへの影響~
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- 日本から見た、初めての中国イノベーション
- 地政学に支えられた広東省の創造力
- 新型コロナによる各方面への影響
- 日中共に学びあうイノベーションの土台作り
筆者プロフィール
加藤 勇樹(余樹)
FIND ASIA華南地区責任者 、スタートアップサラダ(Startup Salad)日本市場オーガナイザー
2015年より「FIND ASIA」にて、広州・深セン・香港で人材紹介‐企業へのコンサルタントサービスを展開。17年よりFIND ASIAにて中国・大湾区の動向や、イノベーションアクセラレーター「スタートアップサラダ‐Startup Salad」との協業で活躍中