新型コロナウイルス感染症に関する各自治体対応調査(中間報告)~半数以上の自治体は政府基準で休校対応も、46.1%は自主基準を導入~

新型コロナウィルス対策で、政府が全国の市町村に対し臨時休校を要請したことを受けて、地方議員向けオンラインサロン「PublicLab」では、31日、2日に会員地方議員を通じて全国の市区町村の対応状況について調査を行いました。

その結果、回答を得られた全国74市区町村の小中学校の休校については52.6%の市区町村が「政府方針通りに休校」、46.1%が「休校するが、独自方針で進める」となりました。また、市区町村内で実施されるイベントについては、「すべてのイベントを自粛、延期要請」との回答が17.1%2割弱にとどまり、「市区町村が主催のイベントに限り、自粛・延期」が80.3%となりました。

74市区町村は、北海道地方(2市)、東北地方(2市)、関東地方(3政令市・25市・9特別区)、中部地方(1政令市・6市)、関西地方(1政令市・14市・2町)、中国地方(2市)、四国地方(4市)、九州地方(4市)で、詳細は別途記載の通りです。なお、この数字は3222時時点の中間報告で、現在も調査継続中です。

【調査の目的】

地方議員がが自分の自治体の対応について客観的に評価し、今後の政策提言に役立てることを目的として実施

【調査結果(概要)】

◆イベント自粛

「市内のイベントすべて自粛、延期要請」している自治体は17.1%と2割弱にとどまり、80.3%の自治体は「市主催のイベントは自粛・延期」としています。また、イベントに関する要請はしていない自治体も2市ありました。

・イベントの自粛期間は、最も多いのが期間未定で30自治体、次いで3月末までとした自治が21自治体でした。

 

◆小中学校の休校

半数以上(52.6%)が「政府方針通りに休校する」とした一方で、「休校するが自治体独自の方針で進める」とした自治体も46.1%、「休校しない」自治体も1市ありました。

・独自の方針で進めるとした自治体については、低学年の預かり対応など学童対応を行う自治体が多数を占めました。

 

◆議会の対応

・対応は様々であるが、休校による理事者の負担に配慮する形で、日程短縮、延期の議会が目立ちました。

また本会議はマスク着用、入室時消毒、傍聴不可とする議会もありました。

特になし、これから協議すると回答した議会も多数あります。

◆地域の傾向

イベント自粛および小中学校の休校対応について地図上にマッピングしてみましたが、地域による傾向はみられませんでした。

作成協力:横須賀市議会:小林伸行議員

 

マップおよび調査データは以下サイトで参照下さい

https://public.tableau.com/profile/.60441002#!/vizhome/1_15831600614510/sheet2

なお、本データは31日から2日にかけての状況を示したものです。各自治体の対応は日々刻々と変化しております。その旨十分ご理解の上、ご活用くださいますようお願いいたします。

 

【アンケート概要】

◆質問項目

質問1-1:イベントへの対応(選択式)

市内のイベントすべて自粛・延期要請/市主催のイベントは自粛・延期/イベントに関する要請はしていない

質問1-2:質問1-2:イベント自粛の場合、その期間(記述式)

質問2-1:小中学校の対応(選択式)

政府方針通り休校にする/休校するが自治体独自の方針で進める/休校にしない

質問2-2:「自治体独自の方針で進める」と回答した方は、その内容(記述式)

質問3:質問3:議会の延期など特筆すべき対応(記述式)

質問4:自治体のコロナ対応方針が記載されているHPのURL(記述式)

 

◆集計期間 2020年3月1日14時~3月2日22時

◆調査方法 PublicLab会員に対する任意のアンケート

◆集まった自治体の数:1県74市区町村

【調査に協力してくださった議員(順不同)(敬称略)】

愛知県安城市:永田敦史議員/愛知県稲沢市:志智央議員/愛媛県松山市:岡雄也議員/愛媛県西条市:高橋保議員/愛媛県西予市:源 正樹議員/茨城県ひたちなか市:鈴木道生議員/岩手県陸前高田市:木村聡議員/宮崎県宮崎市:山口としき議員/宮城県塩竈市:土見大介議員/熊本県宇土市:今中真之助議員/広島県庄原市:五島誠議員/高知県四万十市:西尾祐佐議員/埼玉県さいたま市:冨田かおり議員/埼玉県吉川市:林美希議員/埼玉県日高市:松尾万葉香議員/三重県いなべ市:清水隆弘議員/三重県亀山市:今岡翔平議員/三重県桑名市:渡辺仁美議員/三重県鈴鹿市:中西大輔議員/山口県周南市:福田吏江子議員/滋賀県東近江市:戸嶋幸司議員/鹿児島県:宝来良治議員/新潟県十日町市:大嶋由紀子議員/新潟県小千谷市:森本えりこ議員/神奈川県横浜市:鈴木太郎議員/神奈川県茅ヶ崎市:藤村ゆかり議員/神奈川県大和市:山本光宏議員/静岡県磐田市:草地博昭議員/静岡県浜松市:鈴木恵議員/千葉県佐倉市:敷根文裕議員/千葉県松戸市:関根ジロー議員/千葉県松戸市:杉山よしひろ議員/千葉県成田市:雨宮しんご議員/千葉県千葉市:田畑直子議員/千葉県千葉市:伊藤隆広議員/千葉県多古町:佐藤利治議員/千葉県大網白里市:森建二議員/千葉県柏市:山下洋輔議員/千葉県白井市:平田新子議員/千葉県富津市:猪瀬 浩議員/千葉県野田市:谷口早苗議員/千葉県流山市:近藤美保議員/大阪府高石市:畑中政昭議員/大阪府吹田市:泉井ともひろ議員/大阪府泉佐野市:布田拓也議員/大分府宇佐市:後藤竜也議員/長野県千曲市:倉島さやか議員/東京都江東区:鈴木綾子議員/東京都港区:石渡ゆきこ議員/東京都狛江市:三宅まこと議員/東京都渋谷区:神薗麻智子議員/東京都小金井市:白井亨議員/東京都小平市:竹井ようこ議員/東京都昭島市:ゆざまさ子議員/東京都西東京市:田村ひろゆき議員/東京都中央区:高橋まきこ議員/東京都東村山市:佐藤まさたか議員/東京都東大和市:床鍋義博議員/東京都板橋区:南雲由子議員/東京都品川区:阿部祐美子議員/東京都文京区:宮野ゆみこ議員/東京都豊島区:川瀬さなえ議員/東京都豊島区:細川正博議員/東京都北区:うすい愛子議員/栃木県さくら市:加藤 朋子議員/栃木県那須塩原市:齊藤誠之議員/栃木県日光市:阿部和子議員/兵庫県高砂市:島津明香議員/兵庫県小野市:平田真実議員/兵庫県神戸市:山下てんせい議員/北海道赤平市:竹村恵一議員/北海道夕張市:今川和哉議員/和歌山県橋本市:小西政宏議員/和歌山県上富田町:正垣耕平議員/和歌山県新宮市:岡崎俊樹議員/和歌山県田辺市:浅山誠一議員/和歌山県有田川町:椿原竜二議員/和歌山県和歌山市:中庄谷孝次郎議員

 

地方議員の日々の活動とキャリアを応援するPublicLabとは

Public dots &Company(株)が運営する地方議員・地方議員経験者のためのオンラインサロンです。地方議員の皆さんが日々の活動を通じてキャリアを形成し、より一層輝くための様々な場を用意しています。議員同士の交流や相談、勉強会やイベントなどに活用いただいています。サロンメンバーは約500名、Facebookのグループに参加しているメンバーは310名を超えております。

 

PublicLab参加申し込みはこちら https://publab.jp/lp/salon/

◆この記事関する問い合わせ先

PublicLab編集長・小田宛 info@publicdos.com

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