政と民の間にある第三の選択肢を(2)

東京都議会議員
奥沢高広

2020/6/15 政と民の間にある第三の選択肢を(1)
2020/6/17 政と民の間にある第三の選択肢を(2)
2020/6/19 政と民の間にある第三の選択肢を(3)

問題解決能力を高めて人生をより良いものにしよう

早速、プレイベントを開催することになり、東京都町田市と同渋谷区の2会場で開催しました。その趣旨に賛同し、無料で会場を提供してくれたコワーキングスペースBUSO AGORA(町田)、Peatix Japan株式会社(恵比寿)には感謝です(写真2)。

写真2 「東京まちづくりゼミ」プレイベントには多くの若者が参加

写真2 「東京まちづくりゼミ」プレイベントには多くの若者が参加

両会場合わせて50人以上の若者が参加してくれましたが、集客には工夫を凝らしました。町田会場では、学生目線で話ができる人を呼ぼうとNPO法人グリーンバード町田チームの坂下朋紀リーダーをゲストに。BUSO AGORAのインターン学生ネットワークへの呼び掛けも行いました。ここでは、都内のみならず、千葉県や神奈川県からも大学生が中心に集まりました。

恵比寿会場では、よりモヤモヤ感の高い、言い換えれば社会変革を起こしたいと思っている人に来てほしいということで、ゼロ高等学院の内藤賢司代表に来ていただきました。ゼロ高の入学生が自発的に内藤代表の話を聞きたいと全国から集まったことは興味深いことでした。

当日は、セミナーに加えて、問題解決の模擬授業として、社会課題の(新しいアイデアを生み出すためのイベントである)アイデアソンから始まり、「数学の得点が上がらないのはなぜか」という学生にとって身近な課題に落とし込み、ワークショップを行いました。その中で印象的だった言葉をご紹介します(※)。

参加者Aさん(大学生)
「このゼミを通して、本質を見抜く力を身に付けたいです。いろいろな背景を持った若者同士で同じゴールを目指すプロセスが楽しみです」

参加者Bさん(高校生)
「若者がもっと政治に参加しやすい社会を目指して活動をしていますが、自分自身の知識不足を強く感じています。政治というPBL(Project Based Learning=問題解決型学習)で、もっと成長したいです」

参加者Cさん(社会人1年目)
「学生の頃から、まちづくりや地域での課題解決に関心があり、現在も関連する仕事をしています。これまで市民の草の根的な取り組みや企業活動の視点しか持っていませんでした。政治のプロセスを学び、行動する自分に変わるきっかけにしたいと考えています」

私たちの想いは、中山さんが言葉にしています。

「人生は問題解決の連続です。好きな人を口説いたり、家を買ったり。問題解決能力を高めると、社会がより良い場所になり、皆さんの人生がより豊かになり、不幸を少なくすることもできます。いろいろな課題を目の当たりにすると、不安になることもあるかもしれません。時間がかかったとしても、どんな課題にも必ず解決策はあるはずです。私は、若者が社会を変えると信じています」

※=https://note.com/tokyocrosspoint/n/n822941c4f03c

第3回に続く


プロフィール
奥沢高広(おくざわ・たかひろ)
東京都議会議員
1982年5月1日、栃木県佐野市生まれ。
慶応義塾大法学部政治学科卒・体育会野球部ヘッドコーチとして東京六大学リーグ戦優勝。三菱地所株式会社住宅事業部、学習塾・通信制サポート校運営、衆議院議員公設秘書を経て、2017年東京都議会議員選挙初当選。都議会会派「無所属 東京みらい」の幹事長を務める。また、合同会社Cross Point代表社員として、政治と民間の越境をテーマに東京まちづくりゼミやTokyo Cross Pointを運営。

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