考察

私はITリテラシーが低いわけではなく、市議会議員も務めているため、行政手続きについても明るい方です。しかし、申請手続きの最終段階にたどり着くために相当の労力を費やしました。署名用電子証明書が失効しているという事情があったにせよ、申請を完了することもできませんでした。

仮に、マイナンバーカードを持っているけれど、特別定額給付金のために初めて申請した人の内、どれだけの人がこの手続きを完了できるかは疑問です。また、今回、この手続きのためにマイナンバーカードを申請している人も増えていますが、同様です。

マイナポータルの事例は、日本の電子手続きにおける本質的な課題を表しています。手続きを電子化することが目的となっており、住民本位のインタフェースにすることが二の次になっていることです。

新型コロナウィルスの大流行に伴い顕在化した日本の行政手続きの課題を、この機に改めていく取り組みを行っていきたいと思います。

 

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